カンガルーに会える動物園

カンガルーに会える動物園

カンガルーとは?

お腹に赤ちゃんを入れる袋のある有袋類の動物です。
オーストラリアのほぼ全域、タスマニアの森林や草原に生息しています。
大きな後ろ足でジャンプする姿が特徴です。
また、カンガルーは夜行性の動物で、日中も多少活動しますが、ほとんどじっとしているか寝ています。
小さい種類は体長25cm、体重0.5kgほどの個体から、大きな種類は体長160cm、体重85kgと、種類によって大きさが違います。

カンガルーの種類

カンガルーの仲間は多く、約50種類います。
その中でも日本の動物園で会えるのは、オオカンガルー、アカカンガルー、クロカンガルー、フサオネズミカンガルー、セスジキノボリカンガルーの5種類です。
オオカンガルー、アカカンガルー、クロカンガルーの大型カンガルーは、ジャンプしながら猛スピードで走れるよく発達した後ろ足が特徴です。
フサオネズミカンガルーは、原始的な後ろ足のままですが、草や木の枝、木の皮などをしっぽで巻き上げて運び、草むらや藪の下などに巣をつくります。
セスジキノボリカンガルーも後ろ足はあまり発達しておらず、代わりに樹上で生活するために前足が発達しています。

野生と動物園での食べ物の違い

野生のオオカンガルー・アカカンガルー・クロカンガルーは、樹木や草、木の葉などを食べます。
鹿児島市平川動物公園のオオカンガルーとアカカンガルーは、乾草チモシー(2番刈り)、サツマイモ、ニンジン、リンゴ、小松菜、キャベツなどを食べます。
また、カンガルー達は園内で採取した枝葉のサカキ、グミの木を好み、カシやマテバシイも食べるそうです。イネ科の青草や放飼場に生えている芝生も食べます。
のんほいパーク(豊橋総合動植物公園)のクロカンガルーは、カンガルー用のペレット、青菜、リンゴ、ニンジン、さつまいもなどを食べます。
ときどき、園内に生えているシラカシ、ヤマモモなどの木の葉も食べます。

フサオネズミカンガルーは、野生で植物の根、種子類、豆類、キノコ、果実などを食べます。
多摩動物公園では、リンゴやサツマイモ、ニンジン、リンゴ、青草、イナゴ、ミルワーム、ペレット、煮干しなどを与えています。

セスジキノボリカンガルーは、野生で木の葉や果実を食べます。

カンガルー、ワラビー、ワラルーの違い

生物学上、大きな違いはなく、基本的に大きさで分類されています。
大きい種がカンガルー、小さい種がワラビー、その中間で山地や岩山で暮らしているのがワラルーと言われています。
大きさは、カンガルーが115〜160cmほど、ワラルーが75cm〜、ワラビーが25cm〜、を目安としているそうです。
※一部例外もいます。

オオカンガルー

オオカンガルー
和 名:
オオカンガルー
英 名:
Eastern Grey Kangaroo
学 名:
Macropus giganteus
分 類:
有袋目(フクロネズミ目)カンガルー科
体 長:
約121cm
体 重:
約81kg
生息地:
オーストラリア東部・南部、タスマニア
食べ物:
樹木や草

名前は「オオ」カンガルーですが、実際はアカカンガルーの方が大きいそうです。
体から甘い匂いがするとのこと。海で泳ぐこともあり、暑いときは腕をなめて濡らし、体温を下げています。
子どもは生まれてから8ヶ月ほどお腹の袋の中で過ごします。

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アカカンガルー

アカカンガルー
和 名:
アカカンガルー
英 名:
Red Kangaroo
学 名:
Macropus rufus
分 類:
有袋目(フクロネズミ目)カンガルー科
体 長:
1〜1.6m
体 重:
25〜90kg
生息地:
オーストラリアほぼ全域
食べ物:
樹木や草

メスは青みがかかった灰色をしています。(個体差があります。)
オスの胸や喉付近には、赤みを帯びた分泌液を出す腺があります。
子どもは生まれてから6ヶ月ほどお腹の袋の中で過ごします。

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クロカンガルー

クロカンガルー
和 名:
クロカンガルー
英 名:
Western Grey Kangaroo
学 名:
Macropus fuliginosus
分 類:
双前歯目カンガルー科カンガルー属クロカンガルー
体 長:
約2m
体 重:
オス(約50kg)
メス(約30kg)
生息地:
オーストラリアの南側の拓けた地形
食べ物:
草、木の葉など

薄い灰茶色からチョコレート色の毛が特徴です。

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フサオネズミカンガルー

フサオネズミカンガルー
和 名:
フサオネズミカンガルー
英 名:
Woylie
学 名:
ettongia penicillata
分 類:
双前歯目ネズミカンガルー科フサオネズミカンガルー属フサオネズミカンガルー
体 長:
31〜38cm
体 重:
1〜1.6kg
生息地:
オーストラリア(ウエスタンオーストラリア州南西部)
食べ物:
植物の根、種子類、豆類、キノコ、果実など

カンガルーやワラビーはジャンプしながら猛スピードで走れるよう、後肢が大きく進化していますが、それに比べると原始的な後肢のままです。
ジャンプはあまり得意ではありません。草や木の枝、木の皮などをしっぽで巻き上げて運び、草むらや藪の下などに巣をつくります。
巣材をしっぽで集めて運ぶ能力があります。

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セスジキノボリカンガルー

セスジキノボリカンガルー
和 名:
セスジキノボリカンガルー
英 名:
Goodfellow's Tree Kangaroo
学 名:
Dendrolagus goodfellowi
分 類:
双前歯目カンガルー科キノボリカンガルー属セスジキノボリカンガルー
体 長:
約60cm
体 重:
約8kg
生息地:
ニューギニア島の中央部から東部の低〜高山地
食べ物:
木の葉、果実など

樹上での生活に適応するがっしりした前肢が特徴です。後肢の発達は劣ります。
頑丈な前肢の爪で枝を握り、木に登ります。後肢を交互に動かして前後に歩くことができます。これは他のカンガルー類にはできません。

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